WEKO3
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インクルーシブ教育の理念と特別支援教育( 3 ) ~知的障害教育の学びの在り方・創価教育学からの考察~
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名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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kyoikugakuronsyu0_73_05.pdf (1.2 MB)
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
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公開日 | 2021-03-31 | |||||
タイトル | ||||||
言語 | ja | |||||
タイトル | インクルーシブ教育の理念と特別支援教育( 3 ) ~知的障害教育の学びの在り方・創価教育学からの考察~ | |||||
タイトル | ||||||
言語 | en | |||||
タイトル | The Philosophy of Inclusive Education and Special Needs Education (3) ―What Learning Should Be in Intellectual Disability Education, Discussion from Soka Education ― | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||
著者 |
山内, 俊久
× 山内, 俊久× 加藤, 康紀× YAMAUCHI, Toshihisa× KATO, Yasunori |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 2014年にわが国が「障害者の権利に関する条約」(以下、障害者権利条約)の締約 国となってから最初に改訂された学習指導要領が、2020年度から順次施行となる。 今回の改訂における特別支援学校学習指導要領での基本方針は二つある。その一つ 目は、小学校・中学校、高等学校の教育課程の改善に準じた改善を図ることで、二つ 目が、インクルーシブ教育システムの推進により障害のある子どもの学びの場の選択 が柔軟に行えるようにすることである。そこでは、特別支援学校と小・中・高等学校 の教育課程との学びの連続性が重視されているということである。 また、小・中学校、高等学校、特別支援学校の各学習指導要領、幼稚園・特別支援 学校幼稚部教育要領にも同趣旨の「前文」がおかれた。そこでは、SDGsの「誰も置 き去りにしない」という包摂性の視点から、障害の有無にかかわらずすべての子ども が「持続可能な社会の創り手」としてとらえている。 2016年に同条約第35条に基づき、締約国としての義務の履行状況について、第1 回 の報告が行われた。以後は、最低でも4 年ごとの報告が必要であり、2020年は第2 回 目の報告を行う期限となる。この間、この学習指導要領改訂に伴って整備が進められ てきたわが国のインクルーシブ教育システムが国際社会においてどのように評価され るか。その初めての機会になる。すなわち、「障害のある子どもの学びの場の柔軟な 選択を踏まえた、小・中・高等学校の教育課程との学びの連続性」という仕組みの有 効性が問われることになる。 本研究では、わが国の特別支援教育がインクルーシブ教育の理念に照らしていくつ かの課題を提示した。 前稿( 1 )では、実際の学校現場でのインクルーシブ教育を「居るだけのインクルー シブ教育」としないために、本人・保護者、担任等の教師の気持ちとして『学ぶ歓び』 を具現する価値創造の視点の必要性を明らかにした。また、義務教育の出口である中 学校の特別支援教育を担当する教員の声から、インクルーシブ教育のインフラ整備が 十分でない実態を明示した。 前稿( 2 )では、知的障害特別支援学校の職業教育・進路指導及び知的障害者就労 支援の現状を通して、知的障害者の職業的自立に向けた課題を明示し、デンマークな ど北欧先進国のプロセスを整理してきた。ここでは特に『学ぶ歓び』『生きる歓び』 の知見から、その学びのプロセスに、牧口の述べる「生活の学問化・学問の生活化」 のスパイラルな実務教育の在り方の必要性を述べた。 今回の学習指導要領の改訂は、2016年12月21日の中央教育審議会答申の、「知的障 害のある児童生徒のための各教科の目標・内容の整理を行うことを踏まえ、長期的に は、幼稚園、小・中・高等学校、特別支援学校等との間で、教育課程が円滑に接続し、 子どもたち一人一人の学びの連続性というわが国のインクルーシブ教育システムの構 築を実現していくために、国として、学校種別にかかわらず、各教科の目標・内容を 一本化する可能性についても検討する必要がある」と示されている*1。その結果、知 的障害各教科の目標・内容は、小・中・高等学校の教育課程との学びの連続性が重視 された内容構成となったと言われる。また野口・米田(2012)によれば、すでにアメ リカでは「スタンダードベース改革」に伴い「通常教育カリキュラム」の適用を前提 とした障害児教育が展開され、知的障害のある児童生徒にも評価の適用については 「スタンダード」に基づくことが求められているとされる*2,*3。 しかし、それが子どもたちの真の『学ぶ歓び』『生きる歓び』につながるかが問題 である。インクルーシブ教育の理念の具現は喫緊の課題ではあるが急ぐあまりに形骸 化は避けたい。本稿( 3 )では戦前から知的障害教育を形成してきた先人たちの取組 を振り返り、創価教育学の実践研究の視点からインクルーシブ教育の理念の下での知 的障害教育の学びの在り方として、「学びの内容」や「学びの連続性」について考察 する。 |
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言語 | ja | |||||
書誌情報 |
教育学論集 号 73, p. 67-85, 発行日 2021-03-31 |
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出版者 | ||||||
出版者 | 創価大学教育学部・教職大学院 | |||||
ISSN | ||||||
収録物識別子タイプ | PISSN | |||||
収録物識別子 | 03855031 | |||||
書誌レコードID | ||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||
収録物識別子 | AA1238438X | |||||
著者版フラグ | ||||||
出版タイプ | VoR | |||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 |