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ただし、それらは授業研究においては抽象的な概念に近く、そのままでは画餅に過\nぎない。そこで、より具体的に校内研究のあり方や進むべき道を示すためには、「助\n言」という形で分かりやすく教師集団に伝えていく必要がある。しかし、内部、外部\nを問わず講師の「助言」についても、個々人に任されていてそのあり方が明確になっ\nているとは言いがたい。ほとんどの講師の助言は、授業を評価し、よりよい授業を目\n指すための方向性を示すものであると言ってよいだろう。しかし、外部講師は、校内\n研究を推進することの一助となることを求められているのであり、1 時間の授業の評\n価に終わるのではなく、校内研究を推進するという視点を示すことが「助言」という\n役割を果たす重要な要素であると考える。\n 本論では、先に挙げた助言の二つの要素、「授業を評価し、よりよい授業を目指す\nための方向性を示すこと」と「校内研究を推進するという視点を示すこと」の重要性\nを明らかにするとともに、どのような形で助言をすれば二つの要素の具体化につなが\nるかを示していく。\n 研究の進め方としては、まず、先行研究について上記の二つの要素についてどのよ\nうに捉えているかを考察する。それをふまえて、稿者二人が実際に行っている助言に\nついて二つの要素から考察し、その有効性について論じていく。\n", "subitem_description_language": "ja", "subitem_description_type": "Abstract"}]}, "item_3_publisher_7": {"attribute_name": "出版者", "attribute_value_mlt": [{"subitem_publisher": "創価大学教育学部・教職大学院"}]}, "item_3_source_id_10": {"attribute_name": "書誌レコードID", "attribute_value_mlt": [{"subitem_source_identifier": "AA1238438X", "subitem_source_identifier_type": "NCID"}]}, "item_3_source_id_8": {"attribute_name": "ISSN", 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校内研究の推進に関する一考察( 2 ) ―外部講師の助言のあり方を中心に―
http://hdl.handle.net/10911/00040517
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名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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kyoikugakuronsyu0_73_03.pdf (840.4 kB)
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
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公開日 | 2021-03-31 | |||||
タイトル | ||||||
言語 | ja | |||||
タイトル | 校内研究の推進に関する一考察( 2 ) ―外部講師の助言のあり方を中心に― | |||||
タイトル | ||||||
言語 | en | |||||
タイトル | A Study on Promoting In-School Research (2) ―Focusing on the Ideal Way of Giving Advice from Outside Lecturers― | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||
著者 |
渡辺, 秀貴
× 渡辺, 秀貴× 石丸, 憲一× WATANABE, Hideki× ISHIMARU, Kenichi |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 2020年はコロナ禍に始まり、コロナ禍に終わった。2019年度末の混乱も大きかった が、2020年度当初からの休校により、さらに学校は混乱したかに見えた。しかし、休 校開けの6 月下旬から学校を訪れると、全く混乱はなく、教職員は粛々と、しかも明 るい表情で教育活動を進めていた。そして、何よりも驚いたことは、まだまだコロナ 禍の中にある状況なのに、校内研究に対して熱意をもって取り組んでいたことであ る。稿者が校内研究のために学校を訪れると、やっと校内研究が始まったと言って喜 んでくれた教師が何人もいた。実際に学校に訪問できる状況にないために、やむを得 ずオンラインで校内研究に参加させていただいたにもかかわらず、こんな状況でも校 内研究ができることはうれしいことだと語る教師も多かった。 このように、未曾有の追い込まれた状況の中でも、教師(集団)は、研修・研究に 対する義務感や意欲をもっている。そして、稿者たちのような大学教員を外部講師に 迎え校内研究ができることを自分と集団の成長の絶好の機会であると考えている。そ うであれば、外部講師の果たすべき役割はこれまで以上に大きい。とはいえ、校内研 究における外部講師の果たすべき役割は曖昧で、肯定的に言えば個々人に任されてい るのであり、否定的に言えば無責任に言いたいことを言って帰るということになるだ ろう。 こういった現状をふまえ、渡辺・石丸(2020)は、校内研究に対する外部講師の関 わり方として、①校内研究と授業研究をつながりの中で捉え、常に研究主題を意識し たものとする ②校内研究、授業研究の主役は子供たちであり、子供たちに成果が届 けられるような研究を目指すものとする ③常に更新を受け入れられる体制づくりを しておくという三点を基本的な姿勢として挙げた。これらは、実際に校内研究に取り 組んでいる教師にとっては、当たり前のものではあるが、目の前の授業研究に一生懸 命になってしまうと次第に1 時間の授業しか目に入らなくなってしまい、見えなく なってしまうものである。それゆえ、客観的視点を持ちうる外部講師が道筋として示 していくことが重要なのである。 ただし、それらは授業研究においては抽象的な概念に近く、そのままでは画餅に過 ぎない。そこで、より具体的に校内研究のあり方や進むべき道を示すためには、「助 言」という形で分かりやすく教師集団に伝えていく必要がある。しかし、内部、外部 を問わず講師の「助言」についても、個々人に任されていてそのあり方が明確になっ ているとは言いがたい。ほとんどの講師の助言は、授業を評価し、よりよい授業を目 指すための方向性を示すものであると言ってよいだろう。しかし、外部講師は、校内 研究を推進することの一助となることを求められているのであり、1 時間の授業の評 価に終わるのではなく、校内研究を推進するという視点を示すことが「助言」という 役割を果たす重要な要素であると考える。 本論では、先に挙げた助言の二つの要素、「授業を評価し、よりよい授業を目指す ための方向性を示すこと」と「校内研究を推進するという視点を示すこと」の重要性 を明らかにするとともに、どのような形で助言をすれば二つの要素の具体化につなが るかを示していく。 研究の進め方としては、まず、先行研究について上記の二つの要素についてどのよ うに捉えているかを考察する。それをふまえて、稿者二人が実際に行っている助言に ついて二つの要素から考察し、その有効性について論じていく。 |
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言語 | ja | |||||
書誌情報 |
教育学論集 号 73, p. 27-41, 発行日 2021-03-31 |
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出版者 | ||||||
出版者 | 創価大学教育学部・教職大学院 | |||||
ISSN | ||||||
収録物識別子タイプ | PISSN | |||||
収録物識別子 | 03855031 | |||||
書誌レコードID | ||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||
収録物識別子 | AA1238438X | |||||
著者版フラグ | ||||||
出版タイプ | VoR | |||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 |