@article{oai:soka.repo.nii.ac.jp:00040866, author = {蓮沼, 昭子 and Akiko, HASUNUMA}, issue = {32}, journal = {日本語日本文学, Studies in Japanese Language and Japanese Literature}, month = {Mar}, note = {「も」と「だって」は「同類」の用法を共有するのに対し,「でも」と「だって」は「逆条件」の用法を共有する。「逆条件」とは,「X ならばP」というX の属性から当然に期待される事態P が否定され「X であってもP でない(~ P)」が表す関係のことだが,X に「一度」「少し」のような「(最)小量」を表す副詞的成分が使用された場合に,「でも」と「だって」は顕著な対照性を示すことがある。すなわち「最低限のレベルを容認しつつ事態の(非)実現を希求する」話し手の譲歩的態度を表す発話では「でも」のみが使用され,「だって」は使用不可能である。一方「最低限のレベルでさえ実現していない」ことに対する話し手の不満や反発を表す発話では,「でも」も使用不可能ではないが,「だって」が選択される傾向が強い。「だって」は,話し手の謙遜や譲歩的姿勢を表す発話では使用不可能な点で,「でも」と鋭く対立しており,こうした用法上の制限は,「自己正当性の主張」という「だって」の機能特性から説明可能である。}, pages = {(18)--(35)}, title = {取り立て詞「だって」について ─とりたて表現の体系における「も」「でも」との対照─}, year = {2022} }