@article{oai:soka.repo.nii.ac.jp:00040673, author = {長島, 明純 and Akisumi, NAGASHIMA}, issue = {24}, journal = {通信教育部論集}, month = {Aug}, note = {牧口常三郎は、西洋の文化によって形成されてきた学問が持つ二元論に疑問を持ち、「郷土」ということを手掛かりにして、新たな教育のパラダイムを創ろうとした。本研究では、このような「郷土」ということに込めた牧口常三郎の問題意識やその現代的な意義に関して考察した。人間の生から死へと変化しゆく、その時その時の、その人の周りにある愛着が生じる様々な範囲の場を「郷土」と考えた、牧口常三郎の思想の基軸は関係性である。身体的存在としての人間的な結びつきが、環境である場との間に生じることが契機となって、そこがその人にとってのアイデンティティの源泉、世界観の立脚点としての「郷土」となるとした。牧口常三郎は、価値の創造を基軸とした教育を、生命である自他が関係を結び合う場において行おうとしていた。それが牧口常三郎にとっての「郷土」であった。このような視点から言えば、牧口常三郎にとっては、教室も学校も地球も「郷土」であった。「郷土」を、子どもや教師自身も含めた社会、そして宇宙へと、重層的につながっている生命システムの核として、教育の中に正当に位置づけようとした牧口常三郎の仕事の意義は大きい。}, pages = {140--157}, title = {牧口常三郎の郷土に関する一考察 ─その問題提起としての側面に注目して─}, year = {2021} }