@article{oai:soka.repo.nii.ac.jp:00040633, author = {泉, 健一 and Izumi, Kenichi}, issue = {42}, journal = {創価大学大学院紀要, The bulletin of the Graduate School, Soka University}, month = {Mar}, note = {本論は、灌頂の『大般涅槃経疏』、『大般涅槃経玄義』に引用される開善寺智蔵に対する灌頂の批判について、特に仏性義に限定して考察した。智蔵の解釈する仏性は、神我と五陰からなる六法と同一であり、顕現し、遷り変わる無常であり、始有と本有の性質を持つ。灌頂は智蔵の説く正因仏性の説に一定の理解を示すが、仏性が始有か、また本有かと議論すること自体を否定している。  慧均の『大乗四論玄義記』には、智蔵の共有四名・各有四名の仏性説にまで触れているが、一方で灌頂は、智蔵の仏性義を五種仏性説に限って簡潔に取り上げる。智蔵の五種仏性説が、灌頂の立てる五種仏性説に相似していたためと考えられる。また、灌頂が智蔵の説を引用して灌頂自身の仏性義について説明をする箇所も見られる。これは『涅槃経』の教説と異なる解釈を灌頂が述べるために智蔵の説を引用しているものと見なされるが、智蔵に対する扱いとしては非常にめずらしいものである。}, pages = {303--320}, title = {灌頂撰『大般涅槃経疏』、『大般涅槃経玄義』における仏性説 開善寺智蔵との対比を中心に}, year = {2021} }