@article{oai:soka.repo.nii.ac.jp:00039407, author = {林, 亮 and HAYASHI, Akira}, issue = {1/2}, journal = {SOCIOLOGICA}, month = {Mar}, note = {中国人民解放軍は引き続き軍事力の近代化を進めている。目的は軍事力に おける対米均衡の達成にあるだろう。中国は核戦力において対米最小限抑止 力を獲得したが,通常戦力においては未だ劣勢におかれていると思われる。 中国の軍近代化はアメリカからの通常戦力の抑止力(威嚇)に対する「接近 阻止・領域拒否(A2AD)」能力の獲得を目指していると思われる。中国軍 近代化は,鄧小平の四つの現代化の一定の期間を例外として継続されており, 習近平政権になってからその努力は一層強化されるようになったと言って良 い。中国の軍近代化と増強は通常戦力における対米均衡を達成したと中国が 確信するまで続くだろう。しかし中国は軍事力で対米優位を求めるべきでは ない。しかし均衡は容易に獲得できないだろう。米中間,中国と周辺諸国の 間には「安全保障のジレンマ」によって際限のない軍拡が引き起こされる。 習近平政権が提起した一帯一路政策の中でも軍事力の強化がうたわれている。  米国にも自制が必要である。いずれにせよ望まない戦争を回避するために 関係諸国は兵器近代化を抑制するメカニズムを形成しなければならないが, 同時に両陣営が均衡を確信するまで粘り強い対話と交渉が必要とされよう。}, pages = {109--131}, title = {軍事力近代化と安全保障のジレンマ ─中国通常戦力近代化と対米抑止力の形成─}, volume = {42}, year = {2018} }