@article{oai:soka.repo.nii.ac.jp:00038186, author = {鈴井, 宣行 and SUZUI, Nobuyuki}, issue = {21}, journal = {創価大学別科紀要}, month = {Mar}, note = {〈翻訳〉という作業には、必ず〈文化〉というものを背景において、それをしっかりと押えながら、作業を進めることが求められる。本稿で考察を試みる『伊豆の踊子』は「叙景文と叙事文とを織りなして書かれた、典型的な抒情文」(小澤1980:ll9)である。この「拝情」を外国人本稿では対象はフランス人一に如何に伝え、彼等の理解に資することができ得るか。『雪國』の娩曲表現、比喩表現もそうだが、『伊豆の踊子』のフランス語訳からも川端文学の根幹をなすとも言える〈拝情性〉を少なからず消しながらも、川端の言わんとすることを伝えていこうとするフランス語訳者の姿勢が伝わってくる。〈翻訳〉においては、〈文化的相違〉を少しでも縮めようとする試みが求められるのは当然である。そこでは人前提として「日常の風俗習慣の違いが問題になる」(安西、サイデンステッカー1992:135)ことを踏まえておかなければならない。その上で、言葉の中に表現された部分はもちろん、行間などに隠され、表現されていない部分をも読み解こうとする姿勢が求められる。本稿では、『伊豆の踊子』に表れたそれらの表現をフランス語訳と比較しながら、フランス語話者に川端の〈抒情〉という思想が色彩表現、抒情表現、艶なる表現などを通して如何に伝達されているのかを考察した。}, pages = {40--69}, title = {日本語とフランス語の表現を通して見る〈拝情〉と文化の翻訳 : 『伊豆の踊子』に見る"表現の美学"}, year = {2011} }