@article{oai:soka.repo.nii.ac.jp:02000205, author = {倉橋, 耕平 and KURAHASHI, Kohei}, issue = {17}, journal = {創価人間学論集}, month = {Mar}, note = {これまでの男性不妊をめぐる研究は、医療技術史、当事者の調査、ジェンダー研究の分野で進められてきた。その中心をなす男性不妊の当事者への聞き取り調査は、男性にとって男性不妊症がスティグマになること、不妊治療によって子どもを得ることでスティグマを解消できること、性的・生殖能力の問題である以上に「夫婦(家族)の問題」であることを解明してきた。 しかし、当事者の研究が中心であるため、物語(小説・映画・マンガなど)においてどのように表象されているのか、という点についての検討を行っていない。本稿では、2010 年代なかばから現在にかけて発表された男性不妊の登場する作品を対象に、実証研究とメディア表象の異同を確認した。 分析の結果、こうした作品群は、語りを収録するメディアが変化したことによって、「夫婦(家族)の問題」として描き出す傾向を示しているが、男性当事者の口から語られていたスティグマを他の登場人物に代弁させたり、男性が不妊治療の経験を語ることの難しさ、男性不妊をスティグマ化している現象を物語の中心に据えていることは、依然として男性不妊が「男性の問題」という域を出ていないという点を導出した。}, pages = {85--108}, title = {男性不妊と物語 ―実証研究とメディア表象の異同に関する一考察}, year = {2024} }